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活動報告

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12月定例会最終日は、議案第111号長野市一般会計補正予算を可決すべきとした各常任委員会委員長報告に反対の討論をしました。討論の録画はこちらの長野市議会ウェブサイトからご覧いただけます。

12月定例会で審議したすべての議案の結果はこちら。

繰越明許費補正 8款土木費 5項土地区画整理費

長野駅前B-1地区市街地再開発事業補助金土地区画整理費用として8億537万6千円を次年度に繰り越す案です。

この事業に対しては、令和7年8月に「より良いB-1再開発を求める市民の会」より3009筆の署名とともに市長あての要望書が提出されました。

要望書は、長野駅前の景観のあり方とタワーマンションの安全性の再検討、公費投入される市街地開発の「公共性」と「まちづくり」のビジョンを提示すること、総事業費と税金投入額に対する費用対効果など事業性評価を明らかにすること、地権者・店舗借主・市民・行政が協議を重ね合意形成を図ることの4つを求めています。

また、開発計画を知らなかったという市民が多かったことから、市民への説明が十分でないことや、建設資材費・人件費高騰が続く中で事業の大幅な見直しが避けられず、投入される公費の増額が懸念されることなども指摘し、専門家も交えた協議を重ね、公共性・透明性のある再開発計画へ軌道修正することを要望しています。

再開発計画でのタワーマンション建設は民間の事業ですが、市は防災機能強化、中心市街地にぎわい創出など公共性を理由に公費を投入しています。

しかし、9月定例会においては、この事業の進捗状況について、昨今の建設工事費の高騰などの影響により、事業費の大幅な増額と事業期間の延長が避けられない状況となっているとの答弁がありました。再開発組合の設立も遅れている状況です。

民間のタワーマンション建設に多額の公費を投入する計画が、人口減少、高齢化社会における長野市の持続可能なまちづくりのために必要な事業であるのか、一度立ち止まり、軌道修正を検討すべきではないのでしょうか。

今後も増額が見込まれる補助金の繰り越しのための補正予算には反対です。

第3表債務負担行為 ビッグハット長寿命化改修事業費

この補正予算は、金属屋根全面葺き替えなどを行う令和8年度から9年度までを期間とする事業について53億6476万2千円の債務負担行為を設定するものです。

ビッグハットの改修事業費は、平成30年当初の提案時35億1千万円から、現在の想定額は62億5319万3千円と倍増しています。

(現在の想定額のうち、これまでに消費されたのは設計業務委託と設計技術協力業務委託の費用2億8843万1千円。照明LED化工事費6億円の債務負担行為設定、今回の補正予算額53億6476万2千円)

令和7年度長野市財政推計は、オリンピック施設をはじめとする公共施設長寿命化対策や国スポ・全障スポ開催に向けた施設整備など普通建設事業費において大幅な歳出の増加を見込んでいます。財源不足額は令和7年度12億円、令和8年度は55億円。今後非常に厳しい財政運営となると予想しています。

やがてまた訪れるオリンピック施設の老朽化に備えて、長寿命化改修事業と並行してダウンサイジングや統廃合の手法の調査・検討を始めることなしに長野市の持続可能な公共施設の維持は成しえません。施設規模維持継続が前提のオリンピック施設の長寿命化には反対です。

飯綱高原スポーツ拠点整備事業費

この補正予算案は飯綱高原旧飯綱スキー場の駐車場に新たに天然芝グラウンドや駐車場を整備するための事業費3億701万3千円を支出するものです。(令和7年度から令和9年度の総事業費は11億4577万2千円)

市は、飯綱高原スポーツ施設整備の経済波及効果を10年間で20億2千万円と試算していますが、天然芝2面にJリーグのチームを2チーム誘致し続ける前提の試算です。誘致が一部にとどまる場合には、経済波及効果は大きく減少する可能性があります。

事業がもたらすとするあらゆる(社会的、経済的)効果が、Jリーグのチーム誘致にかかっているというのは、大きなリスクであり、公共事業として相応しくありません。

また整備費用と維持費は10年間で14億7千万円と想定しており、近年の社会状況からもこのコストを下げる事は困難でしょう。以上の理由で飯綱高原スポーツ拠点事業に反対です。

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