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活動報告

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 3月定例会の録画中継はこちらの長野市議会ウェブサイトからご覧いただけます。
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=3215

 質問した2項目の内のひとつ「公民館分館の譲渡、廃止の計画」についての報告です。
親子の交流活動で公民館分館を利用する方からの相談が今回の質問のきっかけになりました。
「地区に譲渡と言われても住民だけで維持できるのか心配。説明会を開いて欲しい。」「この分館の計画について知らない利用者が多いから情報を共有したいけど、個人情報保護の壁があって利用者同士の連絡が難しい。」「無料で利用できたけど譲渡されたらどうなるのか分からない。」など、分館で活動する方たちには多くの心配があります。
 
 昨年11月から12月に長野市公共施設個別施設計画案に対するパブリックコメントが行われました。提出された意見の約8割が「公民館や分館に関するもの」で、分館を地区へ譲渡又は廃止する方針に対して多くの意見が寄せられました。これに先駆けて行われた計画素案への質問と意見募集でも、総数のうち3割を超える意見が公民館分館に関するものでした。その多くは「公民館分館が地域コミュニティの中心であり、子どもから高齢者まで幅広い世代の住民にとって欠くことのできない重要な施設」という意見でした。

 少子高齢社会による人口や財政の縮小は全国共通の問題です。国は様々な財政措置で自治体の公共施設の再編、統廃合を推し進めようとしています。どの自治体も地域生活をしぼませないように公共施設を賢く縮小していくことが求められます。公共施設の再編は、施設を減らしてコストを下げるだけでは成功しません。どんな長野市を、どんな暮らしを目指すのかを住民と行政が共に考え将来像を描きながら、住民自らができることと行政の役割を丁寧に確認しつつ協働して進めていくべきと考えます。現在の市の取り組みについて質問しました。

 長野市には公民館本館が29館、分館が28館あります。この計画では、本館は維持し、分館は地域に譲渡または廃止する方針です。出前講座を実施した川中島と塩崎地区では計画の説明をして意見を聞いたとのことですが、分館利用者に向けた説明会は実施されていません。今後は分館ごとに地元への譲渡の条件などを整理していき、地域や利用者のみなさんと意見交換を重ねながら、よりよい方向性を見出して計画を進めていくとの答弁でした。
 
 既存の施設や空き家を活用して住民の活動の場を増やしている自治体もあります。 どうすれば公民館分館の機能を無くすことなく、より良くできるのかを住民のみなさんと一緒に考えていくよう要望しました。

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