1月23日に、介護保険ミニ学習会を開催しました。
参加者は9人。「まちづくりクラブニュース」を見て申し込みをしてくださった方も何名かいらっしゃいました。ありがとうございました。
2024年度の介護報酬改定で訪問介護の基本報酬が引き下げられ、これまでも大変厳しい経営状況の中で、なんとか頑張って地域の高齢者の生活を支えてきた訪問介護事業所の倒産・休廃業がさらに加速されていることが新聞などでも報道されています。今回はこの問題を学ぶため、埼玉県新座市の特定非営利法人「暮らしネット・えん」代表の小島美里さんの講演をもとにした小冊子「訪問ヘルパーがいなくなる!在宅介護の終わりの始まり」を参加者みんなで読み合せました。冊子の内容は、介護保険制度が始まる前から地域でのケアに取り組んで来られた小島さんが、訪問ヘルパーは介護が必要になったときに住み慣れた自宅で暮らし続けるための要であること、その訪問ヘルパーが危機的な状況に追い込まれていることを具体的に解説し、このままでは制度はあっても介護を受けられない状況になると強く警鐘を鳴らすものでした。読み合せのあとのフリートークでは、自分が介護の仕事に携わっていた経験や、家族の介護の体験などが語られ、「両親の介護が必要になったり自分が介護を受けるようになったりしたときに公的介護を利用できなくなってしまったら、いったいどうすればよいのか。」「現役世代も、家族の介護が必要になると仕事を辞めなくてはならなくなったりする。介護は高齢者にとってだけではなく、みんなの問題だよね。」「介護保険は国レベルの問題だけど、私たちにできることを考えていきたい。」など、それぞれが感想や意見を出し合いながら考えを深めることができました。
介護については、今後も学習の機会を持っていきたいと考えています。次回の企画が決まりましたら、ニュースなどでご案内させていただきます。