信州・生活者ネットワークながの
小林ふみ子
まちづくりクラブ

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6月定例会一般質問「老人憩の家とフレイル予防について」

2020.06.26

市議会レポート

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一般質問の録画はこちらからご覧いただけます。
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2958 
 
 6月定例会で「若槻老人憩の家」を廃止する条例案が提出されました。
市内に10ヶ所ある老人憩の家の平成30年度の利用者数は17万6千168人。市内13か所の老人福祉センターの利用者数を約1万5千人上回っており、多くの人に必要とされている施設です。

 「老人憩の家は安心して入浴でき、交流を楽しめる貴重な地域拠点であり、介護保険の手前の部分の受け皿としてもとてもうまく機能している大切な地域資源では。」との質問に、市は「フレイル予防の取り組みが実施される重要な施設である。」と答弁されました。
しかし、公共施設の個別施設計画素案で、老人憩の家は周辺の公共施設と統廃合し、入浴については民間の入浴施設を利用すれば良いので廃止とする方向を示しています。
また市は「設置目的が類似した他の公共施設があること、老朽化に伴い更新、改修が多額となることから、当面維持してしていく施設と、将来的に老人福祉施設やふれあいひろばに用途変更していく施設を検討し、石川老人憩の家など3か所については民間の譲渡等を検討していく」考えも示しました。

 若槻老人憩の家は、以前から地元の方たちが「大切な施設だから残して欲しい。」と声を上げてきていました。
市は、廃止の条例案を提出したことについて「民間運営によるサービス向上が期待できることを理由に若槻老人憩の家を民間事業者へ有償で貸し付ける。貸し付け後も市の関与を維持しながら、入浴施設の有効活用と地域福祉や地域コミュニティの拠点となるような取組を条件に加えるなどして、貸し付け先の募集、選定を進めていく。」と説明しましたが、
市が示す資料だけでは貸し付け後の事業内容の検証ができず、また貸し付けの条件として上手くいかなかった場合、市は関知しないとされています。
このような見通しの立たない状態で廃止を決めてしまうことは、地元の方たちの願いを叶えることにならず、市にとっても大きな損失になると考えます。

 老人憩の家を無くすことは、外出の機会、交流の機会を大きく減らすことになり、フレイルや介護状態につながっていく可能性が高く、利用者の生活の質に深く関わる問題となります。老人憩の家は廃止ではなく、むしろ拡充していく必要があります。
建物が古い、使い続けると幾らかかる、赤字だから不要という視点だけで考えることが、もっと大きな視点で見たときにかえってコストを大きくする可能性があります。

 老人憩の家にはもう一つの側面があります。若槻老人憩の家の職員の方は、利用者の体調の変化に気を配り、ご本人が自身の体調に気をつけるように促し、認知症状など少し心配な方には、ほかの利用者の方とみんなで見守れるような配慮をし、支え合いの関係づくりにも取り組んでいらっしゃいました。
庭の管理などは地域のボランティアの活躍の場となっています。まさに、地域福祉の1つの拠点として重要な役割を担っていると感じました。地域包括ケアシステムを実現していくためには、地域の拠点となる施設が不可欠です。この施設を廃止することは、時代の求めに逆行すると考えます。
超高齢社会において私たちが心豊かに生きていくためにますます大切な施設として明確に位置付けることを市に要望しました。

 最終日の議案の採決では、議案第64号「長野市老人憩の家設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」案を可決すべきとした委員長報告に反対の立場で討論をおこないました。
反対討論の録画はこちらご覧いただけます。
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2979

昨年のミニ集会で市内の老人憩の家を利用する方々に寄せていただいた「ひとこと提案」が今回の質問と議案調査の起点になりました。これからもみなさんの「こうなったらいいな」を一緒に考えながら活動していきます。

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